2004年12月17日

心になにかが残る映画「tokyo.sora」


石川寛監督、板谷由夏、井川遥主演の「tokyo.sora」を見た。

東京の空の下で毎日をそれぞれに生活している6人の女の子。

小説家を目指し、夜はランパブでバイトするヨーコ(板谷由夏)。
美容院に勤めているがシャンプーしかさせてもらえず、夜はランパブでバイトするユキ(井川遥)。

モデルのオーディションを繰り返しながらティッシュ配りのバイトをしているメガネの女の子(本上まなみ)。

胸が小さいのを気にしている美大生(仲村綾乃)。

暇な喫茶店でバイトしている女の子(高木郁乃)。

コインランドリーでよく見かける男の子に片思いしている台湾留学生の女の子。(孫正華)

東京の空の下、いくつかの物語が交差する…。

 
脚本は事前に用意されておらず、絵コンテやストーリーの大まかな流れを伝えて、あとは女優達の感性に任せた、という実験的映画。

撮影段階で台詞を紡ぎ(台詞そのものが非常に少ない)場面によってはアドリブ(喫茶店の風景は数時間カメラを回しっぱなしだったらしい)という斬新的スタイルによって、映像的新鮮さと女の子の日常を優しく、そしてリアルに切りとった独特な作品です。

石川寛氏といえば、「マシェリ」「爽健美茶」「キリンレモン」など“女の子らしさ”が上手く表現されているCMのディレクターさん。

「tokyo.sora」は、その石川寛氏の映画初監督作品ということもあり、静かでナチュラルな作品。

友達と一緒に見る、というよりは夜中に一人でボーっと眺めたい映画でした。

ところで、この映画で個人的に一番好きだったのは、喫茶店でマスター(長塚圭史)がバイトの女の子に、知らない女性から電話がかかってきた話をするシーン。

ある日、知らない女性から「雪ちゃんに、楽しかったねって伝えて下さい」という電話がかかってきた、という彼。
その声に「人は死ぬ間際、こういう声を出すものなんだ」と感じた、という。
「死にたいって思ったことある?俺は毎日思うよ」と呟く。

暇な喫茶店で面白おかしく無駄話をしている「気楽なマスター」だった彼が、一人の「個人」として見えた瞬間だった。

このシーン、本当に何度みてもジーンとする。
なんでなのか分からないのだけど。
セリフだって、そんなに気が利いたセリフでもないんだけど。

この映画を見てから、長塚圭史のファンになってしまった・・・。

見終わった後、しばらく浸ってしまう映画だった。


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